わたしが「専門家」になりたくない理由

2015年8月28日 21:47
■みちくさアートラボの経緯 / お知らせ

みちくさアートラボ、独学担当シイナです。

ときどき、「シイナさんはどこかで専門的な勉強をしてきたのですか?」みたいなことを聞かれることがあります。
たとえば、美大卒ですか?とか服飾の学校に…とか。
なにげに、何度か聞かれたことがあるのですが、わたしとしては、かなり驚かされる質問でして、美術も裁縫も大の苦手で、成績がよかった記憶はありません…

学歴は中卒ですし、専門学校なども行ったことがありません。
なにか習い事的なことをしたこともありません。

すべては、基本的に「独学」なんです。

もっといい方法を知らないから、必然的にそうなっていったのかもしれませんが、独学はわたしにとって「あたりまえ」のことになっているので、独学することはまったくの苦労もありません。
すごくあたりまえで、なんてことないことです。

みちくさアートラボを始めるとき、わたしはひとつ決めていてことがあります。
「何かの専門家にならないこと」
です。

ビジネスをするうえで、何かの専門家として見てもらうこと、というのは大前提での話しですが…、
わたしは、何の専門家にもなりたくない。
そもそも、コレという好きなことも得意なこともないんです。(それは悲しいと思うこともあります…)

でも、学ぶことは大好きです。それは、どんなテーマでも。
どんなテーマでもです。

何かについて、鍛錬し、専門性を高めていく行為は「あたりまえ」のことですが、それについて「誰かに注目されたら」、わたしはとても危機感を感じます。
「あの人は○○について詳しい」とか「素晴らしい」とか褒めていただくことはうれしいことではありますが、その瞬間わたしは、
「これはマズい!専門家になりつつある…」と思うのです。
そして、ほかに注目される何かを探し始めます。
ほかのもので、「あの人は○○についても詳しいけど△△についても詳しい」みたいな見られ方をするようになると、そもそもの○○の専門家というのは、少し薄まります。

ただ、薄まるといっても、わたしの能力全体の中での割合の話で、質量を減らしてはいけません
最初に注目してもらった○○についての勉強を止めてはいけないし、○○については深め続けながら、△△についても学ぶ、という感じです。
○○の手を抜いて、△△を始めていては、たんなる飽きっぽい人や移り気な人となってしまい、結局何の身にもつかず誰からも注目されません。

ある一定の○○について得た後、その後何もしなければ、相対的に見て(世の中やほかの人は進化しているということに対して)それは後退していくということなのです。
これは、なにげに厳しいことかもしれません。
100%でなく、150%とか200%になれ、ということなので…
でも、これがやってみると、意外と大変なことではないんです。

限界は自分で超えられるんです。
「なんてことない」の水準を上げていくのです

そうして、わたしは、何の専門家にもならずに、いろんなことを身につけたいのです。

もちろん、専門家になることは決して悪いことではなく、わたしもいろいろな専門家に助けてもらったり、意見を仰ぎながら、助けてもらい、手伝ってもらいながら、日々を過ごしています。
ただ、ある分野で専門性を高めれば高めるほど、その専門の中でしか問題を見れなくなったり、処理ができなくなることがあります。

わたしは、専門家になる資質も先天的才能もないから、だからごく「普通のことの掛け合わせ」で、注目されたいんです。
この掛け合わせ方を思いつくときに役立つのが、「独学の姿勢」です。
姿勢なので、意識の問題です。
自分にとって必要なものを決められ、どんなことがあっても分かるまで調べ、かならずその技術を身につける、という「意識」です。

だから、ひとりぼっちで勉強するとか、誰かに教わってはいけないとかそういうことではありません。
ただ、すべてを誰かに委ねたり、「この先生についていればもう安心」みたいな感覚は、とっても危険で、それは独学の姿勢ではありません。
どんなに、素晴らしい、信頼のおける先生に学んでいても、常にそれが正しいかどうかを疑いながら、学んでいけばいいのです。
自分が受け取っているものを、疑いながら、問いながら、目標と到達方法を自分で決め、よりよい方法や意見を仰いでいくのです。
目の前にある課題に取り組みながら、その解決方法を構造的に理解することで、その専門の中でしか問題を見れなくなったり、処理ができなくなることを回避していかなければなりません

みちくさアートラボが、一回完結の講座であるのは、「気軽に」「楽しさを伝えたい」というのももちろんありますが、みなさんに「独学の姿勢を伝えたい」と思うからでもあるのです。
もちろん、わたしたちが知っていることは全て伝えます。
詳しくは本講座で…とか、別のバックエンドの商品があるわけでもありません。
惜しみなく、知っているすべてのことを伝えたい。(惜しんでも意味ないし)
本当にその限られた時間の中でできる限りのことを伝え、それぞれが自分のフィールドに持ち帰り活かして欲しいと思っています。
「独学しろ」というのは、語弊がありそうで(教えてる場所なので…)はありますが、幸せなことに、みちくさには、「独学の姿勢」をもった人が集まっています。
みなさん、自分で必要なものを獲得しようと思っている。
そんな人と繋がることは、わたしにとっても多いな刺激で、いつも感謝をしています。

まとめると。
わたしは専門家にはなりたくない。
注目されたものに対して執着しない。
専門性をどんどん薄めていきたい。
でもどの分野でも常に深めていきたい。
なんてことない水準を高めていきたい。
その上で、分野をまたいで誰も思いつかないような掛け合わせで注目されたい。

ということです。

この5年くらいの間で、いろいろなことに興味がわいたり、いろいろなことを学びましたが、専門家になるのをやめよう、という気持ちは、ブレることなくわたしを支えています。
独学スタイルは、専門家になりたくないわたしに合っています。

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